山形県産農産物を使用し県内で製造された土産菓子の「第1回やまがた土産菓子コンテスト」が11月28日、山形国際ホテル(山形市香澄町3)で行われた。主催は、やまがた食産業クラスター協議会。
山形の人気土産菓子の7割は県外製造ということもあり、県内農産物を活用し県内生産することで、県農産物の利用拡大、さらには地域における経済効果の増幅・循環を図ることを目指して開催された同コンテスト。審査は「やまがたお土産菓子」部門と「わがまちの土産菓子」部門の2部門で行われた。
「やまがたお土産菓子」部門は「山形ならでは」の土産品として、自店舗のほか県内観光施設など広範囲で販売する39商品。「わがまちの土産菓子」部門は「わがまち自慢」の土産品として、主に産地直売所など地元を中心に販売する24商品の応募があった。
食品の専門家をはじめ、デザイン、流通等の専門家6人で審査。最優秀賞には、同市の和洋菓子製造・販売「十一屋」の「シャインマスカット大福」が輝いた。同商品は皮ごと食べられる種なしブドウ「シャインマスカット」を1粒丸ごと白あんと餅で包んだもの。見た目も鮮やかで、こしのある餅に果皮がアクセントになり、果汁が口の中に広がる点などが評価された。
当日は、一般の100人も試食会に参加。参加者からは「県産の農産物が工夫されて使われていて、とてもおいしい」という意見が上がった一方、転勤で山形に赴任している男性からは「山形のお土産だといえるインパクトが弱い」という厳しい意見もあった。