山形県武道館(山形市霞城町1)で8月9日、殺陣教室「サムライズム」が開催された。
殺陣などに興味を持つ「カタナ女子」と呼ばれる若年層女性が増加していることから、東北芸術工科大学4年の土田貴子さんが彼女らに向けた殺陣教室を開きたいと考えたのがきっかけとなり、今年7月に初開催された同教室。2回目となる今回は、殺陣を得意とする劇団「漢劇WARRIORS」の役者が講師を務めた。昼と夜の2回の講習で県内外から延べ約140人が参加し、カタナ女子の参加は約9割を占めた。
今回のテーマは「入門編」ということで、座礼に始まり納刀で終わる基本の23型を指導。最初は戸惑いながら動いていた参加者も、指導に熱が帯びてくると大きな声を出して木刀を振っていた。武士の心得に基づき「作法は一つ一つの態度で示す」ということも教授。刀の向きや位置で相手に敵意がないことを示せるということなどには、感心しながら熱心に聞き入っていた。講師を務めた同劇団代表の佐藤陽介さんは「たくさんの方に殺陣を体験していただきとてもうれしい。今後もこのような活動や自分たちの演劇で皆さんに元気を届けられれば」と意気込んだ。
見学した高橋琴未さんは「一つ一つの動作が難しいが、私生活での動作がきれいになるような気がする」と語り、参加した雪野椿さんは「格好良さ、見栄えの良さに引かれた。講師の方々のように格好いい太刀回りができるようになりたい」と振り返った。土田さんは「カタナ女子の参加が多くて大変うれしい。前回からのリピーターの参加者も多かったので、今後は応用編を企画するなど活動の幅を広げていきたい」と語った。
次回の開催は9月6日、12時~14時と18時~20時の2回。参加料1,000円。事前申し込みが必要。