趣味でエレキギターを手作りしている「六弦工房」の高松正明さんが昨年10月に自費出版した「作って楽しむエレキギター」が山形市内のレンタルボックス「HAKOMISE」(山形市十日町2、TEL 023-665-4656)で一般販売され、話題を集めている。
昔から「ベンチャーズ」の大ファンだったという高松さんは、高校時代に購入しデザインが古くなってしまっていたエレキギターが捨てられずにいたという。「どうせなら自分の好きなデザインに作り直してみようと思い立ったのが、エレキギターを作り始めるきっかけだった」と振り返る。
製作したのは主にボディー部分で、ネックやテールピース、その他の部品は古いギターを分解し、オリジナルボディーと組み合わせて形にしたという。
「たくさんの試行錯誤を繰り返しながら、空いた時間でゆっくり時間をかけて製作してきた」という高松さん。自宅の庭などの限られたスペースに材料・工具をそろえ、独学でギター作りを身につけた。製作歴5年の中で8本のエレキギターを完成させたという。
自身のノウハウ本を出版した理由について、高松さんは「回数を重ねて、自分なりの形と作り方をつかんできた。手間はかかるが、同じように自分だけのオリジナルのものが欲しいという人のため本にまとめた」と話す。
店頭で書籍を見た客からは「手作りのエレキギターなんて初めて聞いた」「エレキギターって作れるの?」など驚きの声が聞かれたという。
価格は2,500円。