山形市中央公民館(山形市七日町1)で7月5日、「宮城・山形カタリバ説明会」が開かれる。「宮城・山形カタリバ」では現在、「カタリ場」プログラムで活動する大学生スタッフを募集している。
大学生スタッフが各高校を訪れて行われる「カタリ場」プログラム
高校生の意欲を引き出すことを目指すキャリア学習プログラム「カタリ場」は、大学生のボランティアスタッフが高校生と対話をしながら、将来を考えるきっかけを創出する場として全国的に広がりを見せている。
同プログラムは、高校生が今抱えている悩みなどを聞き、指導役の大学生が解決策などを導き出し、最後に、その日から始められる約束事を決めるという内容になっている。「宮城・山形カタリバ」は、「生き抜く力を、子ども・若者へ」の理念に基づき2001年に発足した「認定NPO法人カタリバ」と、宮城県で学生と企業をつなぎ、インターンシップ活動などを行う「一般社団法人ワカツク」が連携し今年で2年目。新たなスタッフを募集し、より多くの学生が活動に参加できるよう今回の説明会を企画した。
昨年度は宮城県内の4つの高校で開催した同プログラム。山形県内の大学生も含めて約150人の学生スタッフが参加し、高校生一人一人と向かい合い、将来について考えるきっかけづくりなどの活動を行った。年代の近い大学生が指導役となることで、高校生は一歩先を進む先輩を将来の自分に置き換えて話を聞ける。いわば存在が高校生にとっての道しるべとなっているようだ。高校生だけでなく、参加した学生にとっても学ぶことが多く「高校生に話しているうちに、自分を見つめ直す機会にもなった」という声があった。
一般社団法人ワカツクの澤畑学さんは「今年は宮城県だけでなく隣県の高校での開催も予定している。今後は山形でも開催できるよう活動していきたい」と話す。スタッフ募集に関して、「全国的に認められてきた活動なので、よりたくさんの学生や高校に賛同してほしい。そのためにも興味のある学生には説明会に足を運んでもらいたい」と意気込む。
開催時間は9時30分~11時30分。