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山形でローカル線プロレス 「駅や列車壊さない」ルールに12選手混戦

日本画家の木村浩之さんが手掛けた「ローカル線プロレス」のビジュアルイメージ

日本画家の木村浩之さんが手掛けた「ローカル線プロレス」のビジュアルイメージ

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 山形県南東部の置賜地方を走るローカル鉄道「フラワー長井線」の列車内と、長井駅(長井市栄町1)で7月4日、「ローカル線プロレス」が開催される。

決戦の舞台となるフラワー長井線長井駅

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 山形市内で美術予備校を経営する喜早洋介さんの「列車の中でプロレスをやってみたい」という発想から生まれた同企画。長井市地域おこし協力隊の渋谷達郎さんがその思いに賛同し今年4月、有志でつくるローカル線プロレス実行委員会を結成した。

 ザ・グレート・サスケ選手など、東北にゆかりのある「みちのくプロレス」の選手を中心に、これまで図書館や工場などでの興行経験のあるDDTの高木三四郎選手、地元南陽市出身の井上京子選手(ディアナ)ら全12人の選手を招き試合を行う。

 同イベントは、長井市で毎年開催されている「あやめまつり」に合わせて行われ、街全体を祭りとプロレスで盛り上げるのが狙い。渋谷さんは「長井駅の現状をなんとかしたい。私の親が子供の頃は、あやめまつりにサーカスやプロレスがやってきて、ものすごいにぎわいだったと聞いている。昔のにぎわいを復刻するきっかけにしたい」と話す。

 当日は、11時50分に2両編成の臨時便「プロレス列車」が赤湯駅を出発し、貸し切りにした1両の中でバトルロイヤル形式の試合が行われる。約30分で長井駅に到着後は、13時から駅前の特設会場で3試合を行う。選手たちは「けがをしない」「駅や列車を壊さない」という最低限のルールの下、「列車」と「駅」という日常の風景に溶け込みながら闘いを繰り広げるという。雨天決行。

 渋谷さんは「日常的な風景を面白おかしくしてみたい。当イベントが、地域の人も巻き込んだ地域おこしや長井駅のリノベーションのきっかけになれば」と意気込む。

 プロレス列車乗車券と長井駅特設会場観戦券がセットになったチケットの価格は、1席=1万円(50席限定)。長井駅特設会場のみの観戦チケットは、親子ペア(椅子2席)=2,500円(限定25組)。椅子席は前売り=1,500円、当日券=2,000円。小中学生・立ち見席は1,000円。チケット販売は長井商工会議所(0238-84-5394)とイープラスチケットで6月上旬に発売予定。

 ローカル線プロレス実行委員会では現在、イベントの協賛企業も募集している。問い合わせは長井商工会議所(0238-84-5394)まで。

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