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山形でタンザニアのアート「ティンガティンガ展」 現地に住む島岡強さん講演も

エナメルペンキ6色を使用してアフリカの自然や動物を表現する現代アート、「ティンガティンガ」

エナメルペンキ6色を使用してアフリカの自然や動物を表現する現代アート、「ティンガティンガ」

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山形市の県芸文美術館(山形市七日町2)で5月29日から3日間、「ティンガティンガ原画展」が開催された。主催は山形・タンザニア友好協会。

島岡さん夫妻

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1960年代後半に誕生した「ティンガティンガ」は、エナメルペンキ6色を使用してアフリカの自然や動物を表現する現代アートで、布地に何度もペンキを塗ることで表現される立体感と柔らかな風合いが魅力。28年前からタンザニアで生活する島岡強さんが現地でこのアートに出会い、文化交流促進のために10年ほど前から毎年日本で展示会を行ってきた。今回は原画が約100点以上展示。現地作家のアブダラさんによるライブペインティングも行われ、来場者は目の前で描かれていく作品にくぎ付けになっていた。

30日には島岡さんの講演会が行われた。島岡さんは「世界で最も貧しいアフリカの国々を、政府などには頼らず、国民自身が経済的、精神的に自立できるようにする」という志の下、28年前に妻の由美子さんとともにタンザニアのザンジバルに移住。会社を立ち上げ、漁業や運送業、貿易など多岐にわたる事業により、タンザニア人に雇用の創出、柔道やアートなどの文化交流促進活動などを行ってきた。島岡さんの活動を見た現地住民から島岡さんは「革命児」と呼ばれている。「私がやっていることはいわば革命のようなこと。革命とは縁もゆかりもない人のために生活や命をかけて活動する事だと考えている。アフリカの人々が真の自立ができるまでこの活動を続けていく」と意気込む。

妻の由美子さんは「ティンガティンガを通してたくさんの方にタンザニアやアフリカの文化を知ってほしかった。来場してくださった方が、今何ができるかを考えてもらえるきっかけになればうれしい」と語る。島岡さん夫妻は今後も毎年1回帰国し、各地でティンガティンガ展を開催する予定。

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