山形市の酒蔵「男山酒造」とワイン大衆酒場「マンマ・ケーヤ」で2月9日、「酒蔵見学&ミニワイン講座」が開催された。
昨年2月に「やまがた県産酒による乾杯を推進する条例」が制定されたことに基づき、「乾杯は県産酒で」をテーマに開かれた同企画。主催の県商業・まちづくり振興課の募集により、市内外から集まった約20人が参加した。
まずは地元の酒蔵、男山酒造で酒蔵の見学から。専務・尾原俊之さんの案内の下、普段は見ることのできない製造工程に参加者は思い思いの感想を述べながら見学。特に日本酒を醸造する上で重要となる麹を造る作業や、巨大なタンクで熟成させる作業では尾原さんの説明に熱心に耳を傾けていた。
ワイン大衆酒場「マンマ・ケーヤ」では朝日町ワインから鈴木智晃さんを迎えミニワイン講座を開講。マンマ・ケーヤの小松さんのワインのおいしい飲み方講座や、参加者に提供された4種類の朝日町産ワインを鈴木さんが詳しく説明するコーナーもあり、終始和気あいあいとした雰囲気で進行した。それぞれのワインに合うようにと県産品で作られたおつまみも用意され、参加者はワインとおつまみを話のタネに盛り上がった。参加者からの質問コーナーでは有機ワインを作ってほしいという意見もあり、鈴木さんは「それを今後の課題にしていきたい」と応えた。
山形市から参加した高木久美子さんは「以前から日本酒に興味があり参加した。実際に見ないとわからないことが見られてすごく新鮮だった」とほろ酔い気分で話していた。商業・まちづくり振興課の佐藤博文課長補佐は「県民に県産酒をより身近に感じてもらうために開いた。初めての試みで不安もあったが成功だと思う。来年度以降も継続できれば」と振り返った。