日本料理店「玉貴」(西村山郡西川町大字間沢)で2月8日、約400点のひな人形の展示をする「ひな祭り」の内覧会が行われた。
同店で所蔵する貴重な時代雛(ひな)や、つるし飾りを館内に一堂に展示する同企画は、20年ほど前から毎年この時期に開催。内覧会には多くの町民や関係者が訪れた。
玄関を入るとすぐに、震災後に復興の願いを込め作られたという高さ約180センチの等身大ひなが出迎える。そのほか、約250年前の和紙製の「立ち雛」や、紅花染めの衣装をまとった「次郎左衛門雛」など、歴史深い人形やひな道具が整然と並ぶ。
期間中は旬の食材を、ひな祭りに合わせた華やかな器で提供するひな膳料理を用意する。各部屋にもひな人形やひなをあしらった掛け軸を展示するなど、館内全体でひな祭りを演出する。
同店の阿部誠社長は「忙しい世の中になり、季節ごとの行事が失われつつある中、その文化を受け継いでいくのは、季節ごとに料理や器、部屋のしつらえを変えていく日本料理店の役割だと思っている。多くの方に古くからの日本文化を体験していただきたい」と話す。
営業時間は11時~21時(要予約)。見学のみの料金は大人=1,000円。「ひな祭り」は4月中旬まで。