イオンモール天童(天童市)のグルメ棟で12月10日、映画「スター・ウォーズ」のスピンオフ作品「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」が12月16日に公開されるのを前に、プロ棋士による将棋のイベントが行われた。この模様はニコニコ生放送でも同時中継された。
昨年、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」が公開された際、天童市の駒職人、高橋稚山さんが、その世界観を伝統工芸である将棋駒で表現した。約1メートル四方の将棋盤で宇宙空間を表現、そこに反乱軍の王将はレイア姫、飛車にハン・ソロ、角行にルーク・スカイウォーカー歩兵はXウイング。一方帝国軍は、王将にダーク・シディアス、金将にダース・ベイダー、歩兵にトル-パーなどを配置する。今回はその将棋駒と将棋盤を使い対局が行われた。
対局したのは田中悠一五段(帝国軍)と山口恵理子女流二段(反乱軍)。解説には大のスター・ウオーズファンの高見泰地五段と榎木智一さんが行い、実況の永田実さんが軽快なトークで会場を盛り上げた。
対局は一進一退、盤上では反乱軍にストームトルーパーが6体も捕虜になったり、ダース・ベイダーが反乱軍の攻撃に加わったり、ヨーダとジャバザハットが対決したりするなど映画の中では起こり得ない対決が行われ、会場でもネット上でも盛り上がりを見せた。
対局は反乱軍の山口恵理子女流二段の勝利となった。山口二段は「途中ヨーダに裏切られどうなるかと思った、最後はダース・ベイダーに助けられた。とても楽しかったまたやりたい」と話した。
同時中継されたニコニコ生放送では2万3000人以上が対局を視聴。中継内では「将棋とスター・ウオーズの相性がいい」「またやってほしい」などのコメントが多く見られた。