山形市の中心市街地を駆け抜ける大規模シティーマラソン「第4回山形まるごとマラソン」が10月2日、山形市総合スポーツセンターを発着点に開催された。
3キロ、5キロ、ハーフの3種目には県内外から5704人の選手がエントリーした。当日は快晴、ランナーにとっては厳しい暑さとなったが、上位を目指し疾走するランナーのほか、コスプレや仮装など、思い思いの衣装に身を包み声援に手を振り応えるランナーの姿も目立った。
霞城公園や文翔館など市内の名所を巡るハーフマラソンコースには、近隣の企業や団体・個人によるエイドステイションが設けられ、「乃し梅」や特産の「シャインマスカット」の振る舞いなど、多彩なもてなしでランナーを楽しませた。
アニメキャラクターのコスプレ姿で、今年初めて福島県から参加したという50代の男性は「あまり速くないので、楽しむ目的で仮装し参加した。衣装のおかげで沿道からたくさんの人に声を掛けてもらえた。楽しくて病みつきになりそうな大会」と笑顔で話す。
3回目の参加だという市内の40代の女性は「昨年までより気温が高く、いつも心が折れそうになる『芋煮坂』が心配だったが、今年も声援のおかげで上りきることができた。芋煮も味が染みていておいしい」と完走後の芋煮に舌鼓を打っていた。
ハーフ男子は大室尚喜選手(天童・東村山)が1時間6分27秒で優勝に輝き、女子は田中幸選手が1時間19分42秒で4連覇を果たした。