国指定重要文化財の「文翔館」(山形市旅篭町3)が6月、創建から100周年を迎える。
旧県庁舎と旧県会議事堂は1916(大正5)年に完成し、6月15日に落成式が行われたという記録が同館に残っている。1975(昭和50)年まで、約60年間にわたり県庁舎として使われた後は10年がかりの修理工事を経て、現在の「山形県郷土館(愛称 文翔館)」として1995(平成7)年に開館した。
1984(昭和59)年には大正初期の貴重な歴史的建築物として国の重要文化財に指定され、現在は観光客や市民の憩いの場としてにぎわうほか、映画のロケ地として活用されるなど、多くの人から愛されている。
6月7日~16日は創建当時の写真や設計図など、100年前の県庁舎を振り返る収蔵品展を開催するほか、8月2日~4日は、同館所有のピアノの名器「スタインウェイ」を一般開放する(要予約)など、創建100年を記念したさまざまなイベントを開く。