山形の郷土資料館「文翔館(山形市旅籠町3)」で現在、創建100周年の企画展「ナスカの地上絵~山形大学人文学部付属ナスカ研究所の成果から~」が開催されている。
世界遺産ナスカの地上絵(南米ペルー共和国)に関する研究は、山形大学が中心になって日本とペルーの研究者が実施。人類学、考古学、地理学、心理学、情報科学、保存科学、動物学、年代学などの専門家が参加し、ナスカの地上絵の実態解明を目指している。企画展では、研究チームが見つけたリャマの地上絵の写真や、現地で出土した土器の複製品、研究チームが調査時に着用するベストなど約60点が展示されている。
現地では田畑や宅地の開発が進行し、地上絵のすぐ近くまで民家が建っている現状も写真で紹介し、地上絵が破壊される危険性が高まっていること、地上絵の保護活動が必要なことを伝えている。
3月6日には、研究の第一人者である山形大学の坂井正人教授とカリフォルニア大学のケビン・ボーン教授の講演が行われる。
開館時間は9時~16時30。入場無料。今月13日まで。