山形県上山市内に11月11日、ドーナツ専門店「maaru(マール)」がオープンした。
イタリア料理店で長年シェフを務めた高野航さんと、カフェ勤務の経験を持つ由紀さん夫婦が独立し開いた。共に飲食店で働いていた2人は、いつかは自分の店を持ちたいと考えていたという。高野さんは「ドーナツはみんなに親しみのあるものでありながら、専門店が少ないと感じた。イベントで一度ドーナツを提供したところ好評で、友人の後押しもありドーナツ店を開こうと思った。『揚げる』という調理法が好きなことも理由の一つ」と振り返る。
店舗は自宅の隣にあった物置小屋を改装し、店内でも食事ができるようカウンター、テーブル席合わせて10席を用意した。カウンター席からは上山の街並みと山々を見渡すことができる。
同店では北海道産の全粒粉や、国産の米油など、産地が分かり安心できる材料のみを使っているという。余分な甘みを抑えた「プレーン」(230円)や「カカオとローズマリー」(250円)などの「おやつドーナツ」から、「ガーリックとオニオン」(250円)や「トマトとモッツアレラチーズ」(300円)などの「食事ドーナツ」まで7種類を提供するほか、「生クリームのソフトスコーン」(150円)などの焼き菓子も用意する。
「朝食や、お酒の友など、いろいろなシーンに合うドーナツ。メニューのバリエーションも増やしていく予定」と高野さん。今後は2階をギャラリースペースにするなど、「食べて、見て、ゆっくりできるスペース」の展開も考えているという。
営業時間は11時~18時。日曜・祝日定休。