山形市の判子店が8月、「蔵王」をテーマにしたスタンプ40個を蔵王温泉観光協会に寄付した。
同協会にスタンプを寄付したのは、創業75年になる山形市の判子店「星印店」(山形市三日町1)の星明広さん、晶子さん夫妻。「子供が小さい頃には、冬になると毎週末家族で蔵王にスキーに出かけていた。蔵王の全盛期にたくさん世話になった」と話す。
今年4月の蔵王山の火山活動による風評被害などで、落ち込む蔵王の様子を見て「何か手伝いができないか」と考え、蔵王をイメージしたスタンプを製作したという。
寄付したスタンプは2種類で、それぞれ20個ずつ、合計40個を蔵王温泉観光協会に寄付した。同協会によると、スタンプは蔵王温泉内の旅館やホテルに配布され、宿泊客などが自由に捺せるようになっていると言う。
星さんは「判子屋にできることは判子を作ることだけ。少しでも蔵王が元気になれば」と笑顔を見せる。