山形市七日町に「酒蓋屋(さかぶたや)けん」がオープンし2カ月がたった。
大の日本酒好きという店長の緒方憲一さんは秋田県出身で、大学進学を機に山形へと移り住んだ。飲食店でのアルバイトを通じ飲食店経営に興味を持ち、6月22日に同店を開いた。
店舗面積は約20坪。カウンター8席、テーブル12席、座敷8席を設ける。「早い時間から飲む人のために」と、通常の居酒屋より早く15時から営業している(金曜・土曜のみ)。全国各地の日本酒や果実酒などを取りそろえ、フードメニューは日本酒に合うものを意識した揚げ物やサラダ、刺し身などを提供する。
ドリンクメニューは190円~590円の5種類の料金に設定し、それぞれの料金を表す赤・白・青・黄・金の5色の「酒ぶた」を客席にある升に入れて料金を集計している。この「回転ずし」のような清算スタイルが、店名の「酒蓋屋」に由来している。
緒方さんは「最初は他にはない屋号を付けたくて、『酒ぶた』という言葉からこの仕組みを思いついた。今ではお客さまとのコミュニケーションの手段としても一役買っている」と話す。「今後は若い人や地域に愛される居酒屋にしていきたい。地元農家や高校ともコラボレーションできれば」とも。
営業時間は16時~24時(金曜・土曜は15時~)。