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山形の酒店が「あま酒かき氷」販売 器は平清水焼茶碗、「山形づくし」の一皿に

雑味のないすっきりとした味わいが特長という「あま酒かき氷」

雑味のないすっきりとした味わいが特長という「あま酒かき氷」

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 酒販店「お酒マルシェとうかい」(山形市宮町2)が7月1日、「あま酒かき氷」の販売を始めた。

あんこと葡萄ジュースの2種類から選べるトッピング

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 店主の東海林由子さんが知人からのリクエストを受け考案したという同商品。東海林さんが「吟醸クラスの甘酒」と評する米鶴酒造(高畠町)の甘酒を使い、約3カ月間試作を繰り返し完成させた。

 東海林さんによると、一般的に甘酒といえば飯米を使うことが多いが、米鶴酒造の甘酒は精米歩合60パーセントの「酒米」を使うため、雑味のないすっきりとした味わいが特長という。試作の過程では「すっきりとした味わいが逆に課題となり、氷と混ざった時に物足りなく感じてしまった」とも。

 その後何度も試行錯誤を重ね、「甘味料を使わず麹(こうじ)の自然の甘みだけでかき氷を完成させたい」という東海林さんの思いに応えた米鶴酒造が、かき氷のためだけのオリジナル「濃厚甘酒」を製造。「氷が入っても負けない甘酒」が完成した。

 トッピングには和菓子店「戸田屋正堂」(山形市)の「おかめあんこ」、酒井ワイナリー(南陽市)のぶどうジュース「蟻葡萄(ありぶどう)」を用意し、2種類のうちどちらか一つ選び、食べている途中で味が変えられる工夫も。器は「青龍窯」(山形市)の平清水焼(ひらしみずやき)茶碗を使うなど、「山形づくし」の一皿となっている。

 東海林さんは「初めての挑戦なので、お客さまの反応が気になるが、山形の酒店が提案する酒屋らしいかき氷ができた」と自信を見せる。

 価格は486円(トッピング1種類付き)。販売は9月末までを予定する。

 営業時間は7時~20時。月曜定休。

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