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山形で「古民家シェアハウス」計画 体感型スペースの開設目指す

「体感型」のシェアハウス計画が進む築100年の古民家

「体感型」のシェアハウス計画が進む築100年の古民家

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 山形市門伝に8月、古民家シェアハウス「つぶ亭」オープンする。

プロジェクトを運営する小関大介さん

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 リフォームプランナーとして市内のリフォーム会社に勤務する小関大介さんが今年4月、築100年の同物件に出合い、見た瞬間に建物の魅力に引かれたという。「この場所をどうにか生かせないかと考え、全国各地のコミュニティースペースを巡りながらたどり着いた答えがシェアハウス計画だった」と小関さん。

 「かねて世間体や社会人とはこうあるべきという常識のようなものに疑問を持ち、何か面白いことをしたいと考えていた」という小関さんは、自分のやりたいことを法律やモラルの範囲内で思いきりやるスペース、共に楽しむ人が集まる体感型スペースをコンセプトにしたシェアハウスの開設を目指している。 

 「1日じっくり時間をかけてスパイスからカレーを作りたい」「自給自足の生活をしたい」「シェアハウス自体をセルフリノベーションしたい」など目的は自由に、「入居者のやりたいことに合わせてシェアハウスも進化させていきたい」と意欲を見せる。

 同シェアハウスは母屋(約45坪)、屋根裏(約10坪)、小屋(約10坪)からなり、入居者は6~8人を想定する。「入居者だけで閉じこもるのではなく、やりたいことに挑戦して得たものをイベントや教室などを通して外へと発信する機会を設け、一般の人も立ち寄れるセミパブリックな場を目指す」とも。今月から入居者を募集する予定。

 小関さんは「町から離れ、世渡りや他人の価値観などにとらわれない環境の中で、常に自分スイッチをオンにし、自分感性を開放したり、充電したりできる場にしたい。イベントなどの一過性の地域おこしが目的ではなく、まずは入居者がここで思い切り楽しむことで、この場所と土地を好きになってもらい、その先に地域の人とのつながりや地域が元気になるきっかけを生み出せたら」と話す。

 クラウドファンディングサイト「READYFOR」では7月9日まで、同建物修繕のための資金支援を呼び掛けている。

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