
株式会社小嶋総本店は、サステナビリティを象徴する日本酒『東光AIGAMO』において、2025年のリニューアル後、販売本数が前身商品の約3.3倍(共に販売期間1年間)に伸長したことをお知らせいたします。環境配慮型商品の市場形成が課題とされてきた日本酒業界において、本商品の伸長は、サステナビリティが選択基準として機能し始めていることを示唆しています。本リリースでは、商品設計や売り場づくりのポイント、消費者意識の変化についてご紹介します。
東光ブランドサイト: https://www.sake-toko.co.jp/
1. 酒蔵「小嶋総本店」について

株式会社小嶋総本店 母屋正面
株式会社小嶋総本店は、安土桃山時代・慶長二年(1597年)創業以来、400年以上にわたり酒造りを続けてきた酒蔵です。
山形県米沢市南部に位置する吾妻山の雪解け水を源とする地下水を仕込み水とし、米沢の自然環境に根ざした酒造りを行っています。醸造アルコールを使用しない純米酒のみを製造する「全量純米蔵」として、質の高い純米酒の醸造を主軸としています。

株式会社小嶋総本店の循環型エネルギーサイクルとカーボンニュートラル化を可能にする提携先の「ながめやまバイオガス発電所(山形県飯豊町)」
また、持続可能な酒造りを目指し、酒粕を活用したバイオガス発電により、「原料由来の廃棄物ゼロ」と「カーボン・ニュートラル」の2つを同時に達成しています。
自然の恵みを最大限に活かしながら、次世代へと続く酒造りのあり方を追求しています。
2.サステナビリティ活動を象徴する『東光AIGAMO』発売

2025年3月発売 農薬不使用米使用『東光AIGAMO』
こうした取り組みの延長線上で誕生したのが、『東光AIGAMO』です。本商品は、太陽光で稼働する自動抑草ロボット「アイガモロボ(TM)」を活用し、農薬を使わずに栽培した酒米で造った日本酒です。アイガモロボの底面に設置されているスクリューが水田内を撹拌し泥を巻き上げることで水中に濁りを生み出し、雑草の光合成を抑えることで生育を抑えます。
こうした仕組みにより、農薬に頼らない栽培が可能となり、生物多様性に配慮した持続可能な農業の実現につながっています。
2023年10月に当社初となる農薬不使用米での商品「東光 純米大吟醸 アイガモロボ農法」を発売し、2025年3月のリニューアルを経て、現在は『東光AIGAMO』として展開しています。
自然の力を活かして育てた酒米の個性を尊重し、穏やかな香りと、やわらかな口当たり、甘みと酸味のバランスが調和した味わいが特徴です。
商品詳細はこちら: https://www.sake-toko.co.jp/product/category02.php#item07
3. 商品リニューアルのポイント
2025年3月のリニューアルでは、アイガモロボ農法で栽培した農薬不使用の山形県産酒造好適米「出羽燦々」を引き続き使用しながら、精米歩合を50%から80%へと変更しました。米を磨きすぎず素材の個性を活かすことで、よりサステナビリティに配慮した酒造りへと転換しています。
精米歩合80%でありながら心地よい酸を感じられる酒質に仕上げることで、重すぎず食事に寄り添う食中酒として設計しました。その味わいは高く評価されています。
ラベルデザインにおいても、アイガモをモチーフとしたアイコンを採用し、商品の背景やコンセプトが直感的に伝わる、親しみやすいデザインへと刷新しました。
4. 販売量の増加

『東光AIGAMO』リニューアル前後の発売後1年間の売上本数比較
リニューアル前後の販売動向については、『東光AIGAMO』とその前身である『東光 純米大吟醸 アイガモロボ農法』の発売後1年間の販売総本数を比較したグラフに示しています。
その結果、リニューアル後の販売本数はリニューアル前と比較して約3.3倍に伸長しました。

〈売り場の様子〉首掛けPOPで商品ストーリーを伝える『東光AIGAMO』(直営店・酒造資料館東光の酒蔵)
流通におけるサステナビリティ商品の売り場展開の広がりに加え、首掛けPOPによる商品背景の訴求により、価値が伝わりやすくなったことも要因の一つです。
また、試飲を通じて味わいを体験していただくことで、「通常低精白米※を使うと重く感じやすいのに、この商品はフルーティで飲みやすい」といった評価も得られています。特に、若い層を中心に好意的な反応が見られています。
さらに本商品はアジア、北米への輸出に加え、新たに欧州への展開も予定しており、サステナビリティと品質の両立が海外でも評価されています。
※一般的には、米をあまり磨かないことで、外層に多く含まれるタンパク質や脂質が残り、発酵過程で雑味につながりやすくなります。
5. 消費者のサステナビリティに対する意識変化
従来、サステナビリティを訴求した商品であっても、必ずしも販売に結びつくとは言えない状況がありました。
しかし、商品として取り組みを表現し続けたことで、味わいとともに背景への理解が進み、サステナビリティという価値も含めて選ばれるケースが増えています。こうした変化は、取引先の売り場展開と消費者の意識の高まりが相互に作用した結果であり、今回の販売本数の伸長につながったと考えています。
本商品の動きは、市場縮小や原料価格の高騰が続く日本酒業界において、サステナビリティという新たな価値軸の可能性を示すものと捉えています。
■ かなもり酒店 番頭 四釜様 コメント (山形県山形市)

かなもり酒店様 ロゴ
「アイガモロボって?農法?」という会話から、米作り~酒造りのストーリー、ひいては酒蔵のサステナブルな取り組みをお伝えし、興味・関心を持っていただくことが多いです。店内の有料試飲(角打ち)で物語とともに味わいを体感いただくと、「百聞は一飲にしかず」でその魅力が購買につながっています。農薬不使用米を使用した低精白純米酒は稀有な存在で、お酒の出来栄えがストーリー負けしていない、ナチュラル感とクリアな旨味が魅力の一本です。
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■ 代表コメント(株式会社小嶋総本店 代表取締役社長 小嶋健市郎)

株式会社小嶋総本店 第24代 蔵元 代表取締役社長 小嶋 健市郎
『東光AIGAMO』の販売が伸びていることについて、サステナビリティが理念だけでなく、実際にお客様に選ばれる価値として少しずつ浸透してきている手応えを感じています。接客の現場でも、特に若い世代のお客様を中心に、取り組みの背景に共感していただける場面が増えてきました。アイガモロボによる農薬不使用栽培や、素材の個性を活かした酒造りなど、自然との関わりの中で生まれた商品を、味わいとともに受け取っていただけていることを大変ありがたく思っています。これからも地域の自然や資源を大切にしながら、私たちなりの酒造りを続けていきたいと考えています。
6. 更なるサステナブル経営の高みを目指して~2025年度に社員研修を実施~

小嶋総本店の仕込み水のルーツである最上川源流を社員で視察した様子(2025年6月)
小嶋総本店では、日本酒造りを「自然とともにある営み」と捉え、原料や環境への理解を深める取り組みを重視しています。
その一環として、2025年6月の社員研修にて、山形県米沢市の吾妻山にある最上川の源流を視察しました。現地では、雪解け水が地中へ浸透し、長い時間をかけて酒造りに用いられる地下水へとつながっていく過程や、水源環境の成り立ちについて理解を深めました。
また、飯豊町のバイオガス発電所も訪問し、地域資源を活用したエネルギー循環の仕組みを学びました。酒造りの副産物である酒粕などが再資源化され、エネルギーとして活用される取り組みに触れることで、地域と連携した持続可能なものづくりのあり方を実感しました。
こうしたフィールドワークを通じて、自然の恵みに支えられた酒造りへの理解とともに、商品への責任意識や価値への共感を深めています。
今後も小嶋総本店は、地域の自然環境と調和した酒造りを大切にしながら、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進してまいります。また、こうした価値を国内外へ発信し、日本酒の新たな可能性を広げていくことを目指しています。
■小嶋総本店のサステナビリティ活動関連プレスリリース
・東日本初のカーボン・ニュートラル酒蔵 小嶋総本店 が、アースデーに際し農薬不使用米使用『東光AIGAMO』発売
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000075724.html
・東日本初!山形県の酒蔵・小嶋総本店、カーボン・ニュートラル化を達成し、記念商品発売へ
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000075724.html
会社概要:
会社名:株式会社 小嶋総本店
所在地:〒992-0037 山形県米沢市本町二丁目2-3
TEL 0238-23-4848 FAX 0238-23-4863
代表者:小嶋 健市郎
創業:安土桃山時代 慶長二年(西暦1597年)
設立: 昭和27年(西暦1952年)
URL:https://www.sake-toko.co.jp
事業内容:日本酒・リキュール・食品の製造販売
お客様からのお問い合わせ先:
株式会社 小嶋総本店
TEL:0238-23-4848
※営業時間: 土日祝日を除く平日、9:00~17:00
e-mail:info@sake-toko.co.jp