プレスリリース

“世界とつながる学びプロジェクト 活動報告会 Vol.6”を開催

リリース発行企業:特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクト

情報提供:

 特定非営利活動法人 なかよし学園プロジェクト(所在地:千葉県松戸市、代表:中村雄一)は、オンライン(Zoom)にて「世界とつながる学びプロジェクト 活動報告会 Vol.6」を2026年2月20日(金)20:00~21:30に開催しました。

今回で6回目となる世界とつながる学びプロジェクト活動報告会

 本活動報告会は、全国の学校・フリースクール等の実践事例を共有し、日本のグローバル教育/探究学習/総合学習の現場で再現可能な形で活用いただくことを目的に継続開催しているものです。自治体・教育委員会等の後援を得ながら、教育現場の「次の一手」につながる学びの循環(CoRe Loop:共創→実装→里帰り→再設計)を広げています。

Vol.6の主題:遊佐中×カンボジア「なかよし文房具プロジェクト」
 Vol.6では、山形県遊佐町立遊佐中学校の今野大輔先生が、なかよし学園のメンバーとしてカンボジアでの活動に参加。遊佐中学校との協働で展開した「なかよし文房具プロジェクト」の設計と実装、そして教育的効果について報告しました。

1) “文房具を贈る”から、“学びたくなる仕掛けを添える”へ
本プロジェクトは、遊佐中学校2年3組を中心に文房具を集める取り組みですが、単なる寄贈ではなく、受け取る側の学びを後押しする「教材化」の工夫を組み込みました。
・ノートの最初の1ページに、手書きメッセージ
・イラストや「日本の紹介」を添え、交流の入口をつくる
・“支援物資”を“未来の架け橋教材”として設計(探究・総合の成果物を海外で実装)

カンボジアに届いた遊佐中の文房具

2) 交換ノート「PEACE NOTE」:左に遊佐、右にカンボジア
象徴的な取り組みとして、交換ノートを「PEACE NOTE」と命名。
・左ページ:遊佐中の生徒が、相手に届く言葉でメッセージ
・右ページ:カンボジアの子どもたちが寄せ書きで返信
・完成したノートは、遊佐中学校の図書室に展示され、学校全体の学び資産として循環する仕組みを設計しました。
「送って終わり」ではなく、現地の反応が教室に“里帰り”し、次の探究に再接続される――この循環が、学習の深まりと自己効力感の形成を後押しします。

遊佐中図書室に展示されているPEACE NOTEとカンボジアコーナー

次の展開:遊佐町の地域資源×学校拠点×世界接続モデルへ
 遊佐中学校では現在、PCルームを地域の方・地場産業・地域おこし協力隊等が活用するプロジェクトも構想中です。今野先生は、同プロジェクトを推進しながら遊佐町の町おこしの企画運営にも携わっており、そこで制作された教材や開発された商品を「世界とつなぐ」部分を、なかよし学園が担うモデルを設計しています。
 学校を地域と接続し、地域で生まれた価値を世界へ届け、世界の反応を地域に返す――教育を起点に、地域と世界の往還を生み出す取り組みとして、今後の発展が期待されます。

遊佐中で行われた「PCルーム活用プロジェクト会議」で遊佐と世界を繋げる提案を行う中村雄一代表

今野大輔先生コメント
「2年3組の“文房具プロジェクト”は、ただ集めて届けるだけではなく、ノートに平和をイメージしたイラストとメッセージを書き込み、“学びたくなる価値”を付けて届ける挑戦でした。実際にカンボジアで子どもたちに渡し、右ページに『Peaceノート』として返事を書いてもらうと、戦闘機や戦車、そして “I need peace” という言葉が描かれ、日本の子どもたちが思い描く平和との違いを強く感じました。

この“里帰り”を2年3組にフィードバックできたことが、生徒一人ひとりの自己効力感(自分にもできるんだ)や幸福感につながったと実感しています。『やって終わり』ではなく、Peaceノートを図書室前に展示し、3年生や不登校の生徒にも広げながら、ノートを通して平和を深める活動を続けていきたいです。

カンボジアでは、住所もなく“最も届けるべき人”に届ける難しさなど、ニュースでは見えない現実も目の当たりにしました。だからこそ、地域や仲間と連携しながら、本当に必要な人へ届ける仕組みづくりが大切だと学びました。

現地で見た『education is the hope for positive change(教育は前向きな変化をもたらす希望)』という言葉を胸に、遊佐町の地域づくりと学校の学びを結び、世界とつながる学びをさらに広げていきます。」


カンボジアで活動する今野大輔先生

代表コメント(中村雄一/なかよし学園プロジェクト)
「日本の教室で生まれた探究の成果が、世界の学びの現場で“実際に使われ”、そこで生まれた子どもたちの声や表情が、もう一度日本の教室に“里帰り”してくる--。この往復が起きた瞬間、子どもたちは初めて、自分の学びが“成績のため”ではなく、“誰かの明日”を支える力になり得ることを体で理解します。

 遊佐中学校の実践は、文房具という誰もが手に取れる身近な題材を、ただの支援物資で終わらせず、メッセージやイラスト、PEACE NOTEという仕組みによって、相手の学びを引き出し、交流を生み、さらに次の探究へとつなげました。ここにあるのは『善意』ではなく、『設計された学び』です。届けた先の現実に触れ、価値観の違いに出会い、言葉を選び直し、自分たちの表現を磨き直す--そのプロセスそのものが、探究であり、平和教育であり、未来の社会づくりです。
そして何より大切なのは、支援する側/される側という線引きを越えて、子どもたちが“対等な学び手”として世界と向き合うこと。遠い国の出来事が、突然「自分の問題」になる。無力だと思っていた自分に、確かな役割があると気づく。そこから生まれる自己効力感こそ、次の行動を生み、次の平和をつくります。

 私たちはこれからも、願う平和から行動する平和へ--。一度きりのイベントで終わらせず、教室と世界の間に循環をつくり、学びを社会の力へ変えていきます。子どもたちの小さな一歩を、世界につながる確かな足跡へ。教育で、その循環をさらに熱く、広く、強く広げていきます。」

遊佐中で講演を行う中村雄一代表

参考:世界とつながる学び(CoRe Loop)とは
全国の学校・フリースクール等で生まれた探究・総合学習の成果物を、海外(アフリカ・中東・アジア等)の教育・人道支援の現場で実装し、現地の反応を教室へ還元する往還型モデルです。年度内に複数回の“里帰り(Return)”機会を設け、学びを再設計(Redesign)していくことを特徴とします。



団体概要
特定非営利活動法人 なかよし学園プロジェクト
所在地:千葉県松戸市(定型表記)
代表者:中村 雄一
事業内容:教育支援・平和/防災教育、探究学習の設計運用、海外(アフリカ・中東・アジア)での教育協働

本件に関するお問い合わせ
特定非営利活動法人 なかよし学園プロジェクト
Email:peace.office@nakayoshigakuen.org

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