山形県上山市『日本の宿 古窯』を運営する株式会社旅館古窯(代表取締役社長:佐藤太一、所在地:山形県上山市)は、2025年7月7日開催の株主総会において、佐藤太一が代表取締役社長に就任し、前社長の佐藤洋詩恵は株式会社古窯ホールディングスの取締役副会長に就任いたしました。2025年10月より、新体制として始動することをお知らせします。
事業承継の背景と今後の展望
当館はこれまで、創業者夫婦の想いを二代目が受け継ぎ、時代と共に変化するお客様のニーズにお応えしながら、かみのやま温泉の日本旅館として歴史を重ねてまいりました。
この度の事業承継は、創業の精神という「形なきもの」を次世代へと確かに引き継ぎ、未来に向けてさらなる成長を遂げるためのものです。新社長の佐藤太一は、これまで培ってきた経験を活かし、地域に深く根ざしながら、新たな価値創造に挑戦してまいります。社員一人ひとりの力を結集し、これまで以上に強固な経営基盤を築くとともに、お客様、地域社会、そして社員にとって魅力ある企業であり続けることを目指します。
新代表取締役社長 就任のご挨拶
株式会社旅館古窯 代表取締役社長 佐藤 太一
祖父母が創業し、両親が築き、家族・社員と共に育ててきた宿を、三代目として引き継ぎました。歴史の上に立ち、未来に向けて一歩を踏み出す今、私の役割は“新たな挑戦を形にすること”だと考えています。
地域に深く根ざしながら、社員一人ひとりと共に、お客様に深い感動と記憶を刻む宿へと進化させ、その価値を広げてまいります。
そして新たな挑戦ができる強固な土台を整えることが、私の使命です。これまでご愛顧・ご支援くださったすべての皆様に、心より感謝申し上げます。
未来に向けた私たちの挑戦を、どうぞお見守りください。
株式会社旅館古窯 前取締役社長 佐藤 洋詩恵
山口生まれの広島育ちの私が、湯の町かみのやまで女将と呼ばれて四十九年、社長就任以来、ファミリー企業の事業承継における母親の立場の大切さを感受しながら、時を重ねて参りました。
卓越した初代女将を仰ぎみる後継者であった私が、主人と共に宿の未来を三代目に託すときを迎え、山形県民の皆々様の折々のお導き、有難く伏して御礼申し上げます。形あるものではなく形なきものに込められた創業の精神を引き継ぎ、変革を恐れず社員と共に明るく前進を。
秋の天 初代の思いに近づけり
祖父の背を 仰ぎみし子の神楽月
――この二句に、私の想いを込めました。
株式会社旅館古窯 代表取締役会長 佐藤信幸
株式会社旅館古窯 取締役専務 佐藤奈美
創業者 佐藤幸子
日本の宿古窯
山形・かみのやま温泉 日本の宿古窯は、蔵王連峰が一望できる緑豊かな高台に佇む、125室の客室を持つ老舗旅館。日本古来の歳時記や山形の里山の季節感を大切に、心を込めたおもてなしでお客様をお迎えする。みちのく最上級の「旨い」が揃う古窯の料理は、山形の素材を知り尽くした料理人が仕立てるこだわりのお料理となっている。