古民家を活用したコミュニティースペース「岡縁里(おかえり)」(中山町岡)で5月7日、春の植物ツアーが行われた。
同スペースを管理するNPO法人「柏倉家文化村」が編集した冊子「岡縁里の庭 四季折々の植物図鑑」の完成を記念して行われた同イベント。同書は700坪の敷地内で見られる210種類以上の植物から90種類を掲載した冊子で3月に刊行した。
刊行の経緯について、編集を担当した同法人の須貝幸司さんは「庭の整備をするに当たり、雑草と必要な植物の違いが分からなかったため、草木の専門家からの指導を受けた。2020年からは自然観察会を行い、敷地内の植物をまとめてきたが、受け継がれてきた庭を維持するためにも記録を残すことが重要と考え植物図鑑を編集した」と説明する。
町内外から15人が参加したイベントは、約1時間にわたり行われた。参加者には同書を配布し、須貝さんがガイドを務め、植物の名前の由来や別名なども交えながら、今の季節に花が咲いている植物を中心に解説した。
須貝さんは「天気もよく、皆さんに楽しんでいただけたと思う。雑草と呼ばれる植物も名前を知ると愛着が湧き駆除しにくくなったが、きちんと整備しないと生えない植物もあるし、害虫対策としても必要。冊子にまとめた情報を参考にしながら、植物と上手に共存していければ。観察会は今後も定期的に行っていきたい」と話す。