「山形国際ドキュメンタリー映画祭2021」(YIDFF2021)が10月7日、開幕した。
同映画祭は、山形市制施行100周年記念事業として1989(平成元)年にスタートし、隔年開催されている。17回目となる今回は、新型コロナウイルスの影響で、初めてオンラインで開催する。
公募部門には、世界の最新長編ドキュメンタリー映画を対象とした「インターナショナル・コンペティション」と、アジアの若い才能を発掘することを目的とした「アジア千波万波」の2部門がある。今年は2部門合わせて124の国と地域から1972作品の応募があった。期間中には、うち49作品をオンラインで上映する。
7日には、山形市中央公民館で開会式が行われ、関係者や審査員ら約80人が出席。式の模様をユーチューブで生配信し、最大約150人が同時視聴した。オープニングでは、蔵王の樹氷や旧山形県庁舎で県郷土館の文翔館、馬見ヶ崎川沿いの桜並木など山形の四季の映像を約3分間にわたり上映した。
式では、映画祭を主催する認定NPO法人「山形国際ドキュメンタリー映画祭」の伊藤光一郎理事長が「どのような形であれ、この映画祭を続けることが大切。コロナ禍でも、世界中のさまざまな国や地域で人々の多様な営みは続いている。その現実に目を凝らした作品が山形に寄せられた」とあいさつ。「これまでに山形に来ることができなかった人も含め、全国の皆さんに1作品でも多く世界のドキュメンタリー映画に触れてもらいたい」と呼び掛けた。
オンライン上映の視聴料金は1プログラム=1,300円。全作品、日時指定の配信となる。今月14日まで。