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七日町商店街青年会が60周年 記念バッグを山形大生がデザイン

山形大学地域教育文化学部3年の斎藤文香さん、庄子朱音さん、七日町商店街青年会の阿部宏史会長

山形大学地域教育文化学部3年の斎藤文香さん、庄子朱音さん、七日町商店街青年会の阿部宏史会長

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 七日町商店街青年会(山形市)の設立60周年を記念したトートバッグが9月30日、完成した。

七日町商店街青年会設立60周年記念バッグ

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 同会は1961(昭和36)年に設立。七日町商店街振興組合に加入する事業所に勤務する45才以下のメンバーで構成され、同商店街の発展を目的に、朝清掃の実施やイベントの開催などを行っている。

 七日町商店街青年会の阿部宏史会長は「これまでの周年事業でも、小学校への本の寄贈や、社会奉仕活動を行ってきた。今回は、環境問題やSDGsへの意識の高まりの中で、エコバッグの利用が長期的に継続することを考え、オーガニックコットン素材のトートバッグを製作することにした」と話す。

 デザインは山形大学地域教育文化学部地域教育文化学科文化創生コースで美術やデザインなどを学ぶ3年生9人が担当した。学生らは依頼を受けた後、合計で20点のデザイン案を作成。同会と打ち合わせを重ね、新旧が融合した七日町の建物の配置で「七」の文字が浮かび上がるデザインに決まった。同会メンバーをイメージした若者が街の案内をしたり、街歩きを楽しんだりしている様子も描いている。

 街並みのイラストを担当した同大3年の斎藤文香さんは「七日町に訪れる人にとって、親しみのあるデザインはどのようなものかを考え、試行錯誤を重ねていく中で、デザインを作成する難しさも感じたが、山形の振興に役立てる機会をもらい勉強になった」と話す。

 若者のイラストを描いた同大3年の庄子朱音さんは「ラフなポーズや服装のキャラクターを配置し、七日町が気軽に遊びに行けるスポットだとアピールしている。デザインを少し前かがみにすることで数字の7に見えるようにした。七日町のさらなる活性化につながれば」と笑顔を見せる。

 阿部会長は「新しい未来をつくっていく中では学生の皆さんの若い力が必要となると思う。この事業をきっかけに学生と商店街が連携することが、持続可能な街づくりにつながれば。今回を第1弾と捉え、今後も取り組みを継続していきたい」と話す。

 トートバッグは、Mサイズ(=360×370×110ミリ)とSサイズ(=300×200×100ミリ)の2種類。8日から行われるスタンプラリーイベント「ぐるっと廻(まわ)って七日町」の景品になるほか、9日の「街なか賑(にぎ)わいフェスティバル2021」では配布活動も行う。問い合わせは同商店街振興組合(TEL 023-631-6368)まで。

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