中学生と高校生を対象にしたサイエンス講座「西洋ナシにデンプンがある!そして消える?」が10月9日、山形大学小白川キャンパスSCITAセンター(山形市小白川町1)で開催される。
同講座は「日本学術振興会」が実施する「ひらめき☆ときめきサイエンス」採択事業。同事業は、中学生や高校生らに大学や研究機関が「科学研究費助成事業(=科研費)」で行っている最先端の研究成果を実際に見たり触れたりして体験する機会を提供することで、科学の面白さを感じてもらうことを目的としている。
同講座を担当する同大学の奥野貴士准教授は、果樹栽培情報データの収集や共有をするシステムを上山市と共同開発している。奥野准教授は「システム開発と併せて教育プログラムを開発・実践をすることで、未来の生産者である子どもたちに、園芸作物に興味を持ってもらえればと考えている」と話す。
講座では、西洋ナシを栽培している果樹園をリモートで探索した後、顕微鏡を使い西洋ナシのデンプン粒子の形態観察などを行い、果実が成熟する仕組みを学ぶ。
奥野准教授は「山形県の特産として知られ、生活にも身近なラ・フランスなどの西洋ナシを科学的に分析する機会は少ないと思う。西洋ナシの細胞の中に転がっているデンプンは、顕微鏡で見るととてもきれい。ぜひ、参加いただき見ていただければ」と話す。
開催時間は13時~16時30分。参加無料。定員10人で要予約。申し込みは同大理学部ホームページで受け付ける。締め切りは10月3日。問い合わせは同大小白川キャンパス総務課(TEL 023-628-4882)まで。