山形大学SCITA(サイタ)センター(山形市小白川町1、TEL 023-628-4506)が制作した「SCITA冬のオンライン科学体験教室」の動画が12月12日、ユーチューブで公開される。
同センターは理科活動の普及を目的に2008(平成20)年に設置された。例年であれば、地域のイベントやショッピングモールなどで年間約40件の実験体験教室を行っているが、今年は新型コロナウイルスの影響でほとんどが中止となっている。
山形大学理学部2年で同センター学生スタッフ代表の藤本壽哉さんは「新型コロナウイルスだけでなくインフルエンザの流行が懸念される冬季間に、自宅でも科学体験を楽しんでいただきたいと思い企画した。動画の撮影は初めての試みで、どのように伝えると分かりやすいのかなど、話し合いながら進めた」と話す。
やまがた社会貢献基金の助成などを受け、約1カ月前から準備を進めた。光の仕組みを解説した実験や、アントシアニンの特性を利用した「色が変わるホットケーキ」の作り方などの動画を制作。家庭で準備をするのが難しい偏光板などは、実験キットとして希望者の中から抽選で20人に送付する。
理学部の栗山恭直教授は「科学の力を利用した手作りアイスクリーム、ミカンの皮をきれいにむく実験など、身近なもので楽しめる動画もある。ぜひ、楽しみながら科学を学んで欲しい」と話す。
偏光板などの実験キットの申し込みは、同センターホームページから12月16日まで受け付ける。