加藤物産(上山市新金谷、TEL 023-672-1410)が5月15日から自社の倉庫で、山形の土産物の詰め合わせの販売を行う。
同社は県内の土産物の卸業を営んでいる。新型コロナウイルスの影響で、取引先である、ホテル・旅館や道の駅・観光物産館など観光関係事業者がそろって休業。販売先が無くなっただけでなく、取引先からは賞味期限の近くなった商品を引き取ってほしいという依頼が相次いでいるという。
倉庫の在庫や、取引先から引き取ったお土産菓子は、このままでは廃棄せざるを得ない。「せっかくの商品をただ廃棄してしまうのはもったいない」と、同社の小川淳社長が、「山形土産詰合せ」として、原価以下の価格で販売することを決めた。
2,000円以上の商品が入った「1,000円セット」、4,000円以上の商品が入った「2,000円セット」のほか、お買い得商品を用意する。
小川社長は「フードロス問題は、飲食業界だけではなく観光業界も例外ではない。ただ安売りをして廃棄を減らすというだけではなく、ニーズがあればこういった販売方法も今後の新しい生活様式の一つになってくるかと思う。常に変化して対応していきたい」と話す。
販売時間は10時~16時(なくなり次第終了)。