山形放送(山形市旅篭町2)は、新型コロナウイルス感染拡大防止のために、県の代表的な民謡である花笠音頭を題材にした手洗いソングを制作し、自社のラジオ放送での啓発活動を始めた。
新型コロナウイルス感染拡大が続く中、同社アナウンス部の中で会社として何か活動ができないか話題になった。その中で、手洗いは30秒ほど時間をかけることが推奨されているがなかなか難しく、楽しく30秒の手洗いができるものを作ってはどうかという案が持ち上がったという。ただ手洗いソングを作るのではなく、地元民が聞き慣れた曲にしようと、花笠音頭が選ばれた。作詞は、長年同局で民謡番組を担当しているアナウンサーが担当。録音は手洗い場で実際に手を洗いながら行ったという。
3月末に最初の放送をすると、リスナーから「県民誰もが知ってる曲に乗って分かりやすかった。会社で広めている」といった反応があったという。
現在「手洗い花笠音頭」は、テレビで夕方のニュースを担当するアナウンサーが歌うもの、ラジオのミュージックブランチを担当するパーソナリティーが歌うもの、グッとモーニン!を担当するパーソナリティーが歌うものの3つのパターンがある。
アナウンス部の門田和弘アナは「今はラジオでの放送のみだが、今後は自社ホームページなどからいつでも聞けるようにしていきたい。基本の手洗いをしっかりやって、この状況を皆さんと一緒に乗り切りたい」と話した。