「山菜料理 出羽屋」(西川町間沢、TEL 0237-74-2323)が、美食会「月山テロワール」を行った。
出羽屋は約90年続く山菜やキノコの料理を中心とした料理旅館。4代目の佐藤治樹さんが、「食材が生まれる場所で五感をフルに使って、お客さまと食を通して共感し楽しみたい」との思いで、野外での食事会を企画。東京や宮城から17人が参加した。
参加者は、始めに同町在住・渋谷保男さんのガイドの下、山菜や高山植物など山の植物の紹介を受けながら、1時間ほどかけて月山を散策。景色や空気、湧き水を楽しんだ後、月山の麓に位置し、近隣の山々を一望できる弓張平に設けられた特設会場で料理を楽しんだ。
料理は、タケノコやタラノメ、ウルイなどの山菜を中心にコースで提供。ドリンクは、山形市内の飲食店「リッツガーデン」のバーテンダー・安孫子陽平さん、「プルピエ」のソムリエ・佐藤洋一郎さんが、それぞれの料理に合わせてカクテルやワインを準備した。
東京から参加したシンガポール出身のエイブラハムさんは「初めて山菜を食べたが、こんなにおいしいとは思わなかった。月山の散策は天気もちょうど良く、楽しかった」と話す。
佐藤さんは「お客さまの想像を超える創造を目指していたが、自然の力を借りながら達することができたと思う。お客さまにも感動していただき、共感もいただけた」と振り返る。