4月1日に新元号「令和(れいわ)」が発表され、山形市内の和菓子店では「令和まんじゅう」の販売を開始した。
令和まんじゅうを発売したのは、創業70年の老舗和菓子店「菓遊専心 戸田屋正道」(山形市小姓町、TEL 023-622-6728)。こしあんが入ったオーソドックスなまんじゅうの表面に、ごまのあんこをインク代わりにし「令和」の文字を刷り込んでいる。
社長の戸田健志さんは「11時30分からテレビの前で待ち、新元号の発表後すぐに『令和』の文字の型紙製作に取り掛かった。令和が丸く優しい時代になってほしいという願いを込め、まんじゅうに新元号を入れた」と話す。
令和まんじゅうは、12時過ぎには店頭に並べ、同時に同店のSNSで告知した。戸田さんは「面白がって買ってくれる方が多い。思っていた以上に好評」と話す。偶然訪れた客や、SNSを見て来店した人が買い求め、発売から3時間で約100個を販売したという。
戸田さんは「令和まんじゅうには、昔ながらの刷り込みという技法を使っている。時代が新しくなっても和菓子の古くからの魅力は変わらないと思う。令和まんじゅうを通して、古き良き和菓子の良さをPRしたい」と話す。
令和まんじゅうの価格は1個108円。営業時間は9時~18時30分。第2水曜定休。