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山形市の老舗そば店「羽前屋」が閉店へ 100年超える歴史に幕

初代が使っていた半纏の前で笑顔を見せる、羽前屋・店主の辻春男さん

初代が使っていた半纏の前で笑顔を見せる、羽前屋・店主の辻春男さん

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山形市の老舗そば店「羽前屋」(山形市旅篭町1、TEL 023-622-5702)が3月31日に閉店する。

羽前屋の閉店を知らせる掲示

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 同店は1916(大正5)年、初代の辻七五郎さんが雁島公園(現在の山形市役所裏)に創業し、現在の場所には1989年に移転した。創業以来、手打ちそばや中華そばを提供し、世代を問わず市民に親しまれてきた。

 3代目となる店主の辻春男さんは「時代の流れや、消費税増税による影響などで、2年ほど前から閉店については考えていた。家族の病気のことや、自分が高齢になったということもあり、このタイミングでの閉店を決めた」と経緯を話す。

 2月下旬に店内の掲示で告知したところ、インターネットや口コミで閉店を知り訪れる客が多い。辻さんは「常連の方に『長年、ご苦労様でした』と声を掛けていただいたときには、涙が出そうになった。中には、3世代で通ってくれた方もいる。お客さま方には、本当に感謝しかない」と話す。

 店内には、通常は新年の営業時にのみ出されるという、初代が着ていたはんてんも、閉店日まで飾る予定。

 営業時間は11時~15時。月曜定休。

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