山形県置賜地方を走るローカル鉄道「フラワー長井線」で10月14日、「ローカル線プロレス2017」が開催される。
2015年に長井市の地域おこし協力隊が中心となり、企画した同イベントは今年で3回目。当日は、荒砥駅と赤湯駅を出発した上り下り列車が、長井駅を目指す。走行する2本の列車内ではプロレスラー13人が熱戦を繰り広げる。大日本プロレスの関本大介選手や、岡林裕二選手など、初参加の選手も来場する。
チャンピオンベルトも3年目にして初製作した。「世界で一つだけの木製ベルト」というベルトは、リオオリンピックで使われた卓球台を手掛けたことで知られる地元の家具メーカー「天童木工」が製作した。
ベルトは中央に台車を模したデザインを配置し、線路に見立てた枕木が並ぶ。歴代チャンピオンの名前は枕木に刻むという。車輪をイメージした丸い2つのパーツは実際に回るよう設計されている。
実行委員長の喜早洋介さんは「山形での開催後、ほかの地域でも列車プロレスをやるところが出てきた。列車プロレスが広がったことがうれしい。元祖の土地としてのピーアールの意味や、他地域とのコラボなども見越してチャンピオンベルトを製作した」と話す。
フラワー長井線を運営する山形鉄道の押切栄専務は「実行委員を見て『熱いやつがいるな』と思い1年目から協力している。リピーターも徐々に増え、プロレスには人を引きつける力があると感じている。面白いことをやろうとしている実行委員に今後も協力していきたい」とエールを送る。
喜早さんは「今回のチャンピオンベルトも含め、大人が面白い企画をより面白くなるようとことん考え、実現させている姿を若い世代に見せたい」と意気込む。
乗車券は1万円(要予約)。問い合わせはローカル線プロレス実行委員会(TEL 090-3363-9324)まで。