県内企業が共同で手掛ける麺開発プロジェクトが5月、始動した。
発起人は「agasuke」(東京都大田区)社長の太田直樹さん。現在東京で音楽制作の仕事をしているが、生まれ育った山形で新しいものを作り出したいという思いから、同企画を立ち上げた。
山形の焼き肉チェーン「王様の焼肉」で裏メニューとして提供しているまかない料理、辛味の利いた牛骨スープベースのラーメンを製品化できないかと検討。全国各地で地域性を生かした担々麺が話題になっていることから、その麺をベースにした担々麺の開発に乗り出した。
開発に当たって、「王様の焼肉」をはじめ、地元の製麺メーカー「酒井製麺所」、土産物などの流通を手掛ける「加藤物産」などに打診し、プロジェクトチームを結成。太田さんの知人の漫画家、長尾謙一郎さんや年間600杯を食すという「ラーメン女子」の森本聡子さんにも協力を呼び掛けた。
製品は山形感を出すために、麺にはコンニャクを練り込み、スープは山形特有の甘じょっぱい(甘辛い)コクのあるものに仕上げる予定という。
太田さんは「全国でラーメン消費ナンバーワンの山形において、新たな人気麺を作ることはとても大変なこと。しかし、さまざまな専門家からの協力やアドバイスを頂き、山形を代表するようなラーメンを作っていきたい」と意気込む。
現在、クラウドファンディングの「CAMPFIRE」で開発資金を募っている。協力者には、開発麺やプロジェクト参加企業の製品・サービスなどの返礼品を用意する。