山形のバス停に「バス」 シニア起業家が自社PR兼ね休憩所開設

浴槽の設置されたバス停留場

浴槽の設置されたバス停留場

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 山形市小白川のバス停留所に風変わりな待ち合いスペースが開設された。

設置されたバスタブと看板

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 山形ユニットバスサービス(山形市小白川3、TEL 023-625-4688)が開設した同スペース。路線バスの時刻表の後ろに古材を使った一坪ほどの小屋を設け、その中に浴槽を配置してある。

 事業主の佐藤直樹さん(61)は、今年2月までユニットバスの組み立て、メンテナンスの専門会社に勤務。退職後、新たな会社へ再就職も考えたが、今まで培った技術を使った仕事がしたいと開業を決意。仕事内容と技術を分かってもらえるような立体看板を設置しようと考えた。

そこで今回、ユニットバスの入った小屋を自宅の前にあるバス停留所の横に設置。材質や色など試行錯誤し、製作には1カ月ほど費やした。佐藤さんは「古材を使ってカフェ風にしたかったが、ただのレトロ風になってしまった」と話す。

 「せっかくバス停の横に設置するのだから」と、待ち合いスペースに使えるように屋根の付いたベンチも設置。夜は人通りの少ない暗い通りのため、暗くなると明かりが付くようにもした。浴槽の壁面は黒板風の壁にし、チョークアートで業務の宣伝を行う。

 佐藤さんは「このベンチに腰掛けて、じっと中を見てる人はいるが、まだ一件も仕事がない」と笑顔で話す。

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