山形で「福祉のしごとフェア」 写真展、ライブで若者呼び込む

「福祉のしごとフェア」初の試み、「SUMILE(スミレ)PROJECT」笑顔の写真展

「福祉のしごとフェア」初の試み、「SUMILE(スミレ)PROJECT」笑顔の写真展

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 山形ビッグウイング(山形市平久保)で11月15日「福祉のしごとフェア」が開催された。主催は山形労働局やハローワークやまがたなど5機関で運営する協議会「WEC(ウェック)やまがた」。

福祉の現場に対する思いを語ったミュージシャンの松井亮太さん

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 介護や福祉の仕事に関心を持ってもらおうと、今年「SUMILE(スミレ)PROJECT」を立ち上げた同協議会。同イベントでは就職面接会のほか、福祉の現場で働く職員の写真展や、介護福祉士の資格を持つミュージシャンの松井亮太さんをゲストに迎えたトーク&ライブを行った。

 ハローワークやまがたの伊藤秀人さんは「介護の仕事は『3K(きつい、汚い、給料が安い)』と言われたりするが、実際は機械の発達により負担もだいぶ減っているし、給料も上がってきている。そういう実情を知ってもらい、福祉の仕事の魅力を発信することで、若者やこれまで介護に興味のなかった人を引きつける狙いがあった」と話す。

 「笑顔(SMILE)」と「あなた(U)」を組み合わせた「SUMILE(スミレ)」は、「笑顔をつなぐ」をコンセプトにしているという。写真展では県内48カ所の事業所で働くスタッフの笑顔の写真と共に、それぞれが仕事をしていて笑顔になる瞬間についてコメントが添えられていた。

 展示を見た市内在住の50代女性は「夫の転勤で最近山形に来たばかり。以前も介護の現場で働いていたので職を探しに来た。こういう写真展は初めて見た。福祉の現場は入ってみないとどんな雰囲気か分からないところもあるので、これから介護職を目指す人や職を探している人にはいいきっかけになると思う」と話す。

 会場ではそのほか、来場者に同プロジェクトのオリジナルシリコンバンドを配るなどし、同プロジェクトの周知を図った。

 伊藤さんは「今後も介護福祉に興味を持ってもらえるようなイベントを企画していくので、多くの人に足を運んでほしい」と呼び掛ける。

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