山形・上山市で9月17日、秋の風物詩「第46回かみのやま温泉全国かかし祭」が始まった。
毎年さまざまなテーマに沿って制作されるかかし。今年は「上山城に○○参上」をテーマに、市内の小・中学校から秋田県や北海道まで、市内外69の個人・団体が制作した大小約300体のかかしが並ぶ。
映画や人気アニメのキャラクター、2020年の東京オリンピックを題材にしたものなど、流行や時事ネタを題材にしたものが多く制作されている。素材も、稲わらをはじめペットボトル、廃材、農業用ネットなど工夫され、大きなものは3メートルを超える。
昨年までは市役所そばの市民公園で開いていたが、市庁舎の耐震改修工事などのため、11年ぶりに月岡公園に会場を移した。会場に訪れた市内の50代男性は「自分たちが小さいころはこの公園で行われていたので、こちらの方がしっくりくる」と話した。
16日には関係団体の代表ら13人による審査会が行われ、グランプリ・県知事賞には「“シン・ゴジラ参上”クアオルトでパワーアップ」(上山市中川福祉村経営者会)が選ばれた。
期間中はステージイベントをはじめ、「かかし立ち選手権大会」(22日)、「全国絶叫大会」(24日)など、さまざまな催し物を予定。観光物産協会の担当者は「会場のそばには上山城や武家屋敷、足湯などがある。かかし祭とあわせて上山を楽しんでほしい」と呼び掛ける。
開催時間は9時~17時。入場無料。今月25日まで。問い合わせは上山市観光物産協会(TEL 023-672-0839)。