「JAPAN DANCE DELIGHT VOL.23(JDD)」が8月27日、パシフィコ横浜国立大ホールで開催され、山形県代表の「W-CLAPS(ダブルクラップス)」が特別賞に輝いた。
「国内最大級のストリートダンスコンテスト」という同大会。今年で結成13年目となる同チームは、山形市出身の加藤聖さんと福島県出身の福原悠介さんによるロックダンスユニット。ダンススタジオ「BEAT SURF(ビートサーフ)天童」(天童市)の経営や、インストラクター、イベント企画など、山形、東北を拠点に活動している。
2人が本戦へ出場したのは今回で5回目。特別賞受賞は東日本大震災があった直後の2011年大会以来2度目という。ゲストダンサーやジャッジとして経験を積み挑んだ今回、5年ぶりに決勝の舞台に立った。
当日は、「緊張より楽しみの方が大きかった」(加藤さん)、「直前まで緊張していた」(福原さん)と対照的に振り返る2人だが、「チームの名前が呼ばれ、大きな歓声が上がった時は、みんなの声を聞いてテンションが上がり、力になった」と口をそろえる。
会場には県内外から100人の仲間が2人のために会場に駆け付けたという。客席の一部は仲間が作ってくれたという黄色いチームTシャツに染まった。加藤さんは「ほかの出場者のレベルの高さを肌で感じていたので、この舞台で特別賞が取れたことは素直にうれしい。応援してくれたみんなに恩返しできたかな」と笑顔を見せる。
国内外43組のファイナリストの頂点に輝いたのは徳島県のハウスダンスユニット「GLASS HOPPER」 。2位は「EVOLVERS CREW」(ロシア)、3位は「ALL GOOD FUNK」(東京都ほか)。W-CLAPSと並び特別賞を受賞したのは「9stepper’z!!」(千葉県ほか)だった。
次の目標について、加藤さんは「今年の優勝者も2人のダンスチームだった。2人でもここまでできるということを見せつけられたので、次は自分たちがその場所に立ちたい」と力を込める。