山形市新山に週に3日間だけ営業する「暮らしの道具と糀(こうじ)カフェ晴間(はれま)」(山形市大字新山)がオープンして2カ月がたった。
店主の高木佳奈さんが、これまで務めていた役所を退職し、小学生のころからの夢だったカフェ経営を具現化した同店。週3日だけ営業する理由は、メインメニューである飲む点滴とも呼ばれる栄養豊富な甘酒にある。米は、新庄市で「人の命と健康に貢献する米作り」を目指して作られた「命仁」を、糀は福島の酒蔵「仁井田本家」のもので、農薬も化学肥料も一切使わずに育てた米で作ったものを使う。この「厳選された」材料で、時間をかけてじっくり仕上げている。一度に作れる量が決まっているため、どうしても週に3日だけの営業になるという。
店舗は大工である夫の孝治さんが手掛け、木材をふんだんに使った温かみのある仕上がりになっている。店に隣接し、佳奈さんの陶芸工房、孝治さんの仕事場もある。ただドリンク類を提供するカフェというだけではなく、ライフスタイルを提案する場所にしていきたいという。
佳奈さんは「ここに来て外を眺めながら甘酒を飲んで、ゆっくりした時間の流れを楽しんでほしい」と話す。
メニューは、甘酒プレーン(648円)、ごろごろ果実の生フルーツ甘酒(734円)、甘酒スムージー(756円)。他にコーヒーや手作りのケーキなどを用意する。
営業は火曜・木曜・土曜の10時30分~15時。