山形市のやまがた藝術学舎(山形市松見町17)で3月16日、「やまがたおみやげ菓子プロジェクト」の成果品発表会が行われた。
「やまがたおみやげ菓子プロジェクト」で開発した4社の土産菓子
県内の菓子製造会社4社と、菓子創作アドバイザー、デザイナー、県工業技術センターなどが連携し、昨年7月から始まった「やまがたおみやげ菓子開発事業」の一環。
県内で販売されている土産菓子の多くが県外で製造されているという現状から、県内製造の割合を高めるべく、新たな「山形らしい」土産菓子の開発を展開している。
この日は4社によるプレゼンや試食会を行い、来場者からは「どれもおいしい」「パッケージがかわいらしく、県外へのお土産に持っていきたい」などの声が聞かれた。
「結城米菓」(山形市浜崎76)は、「紅花」や「ぬた」など7種類の山形の味を、一口サイズのせんべい・あられにして詰め合わせた「山形七煎(ななせん)」を紹介。パッケージには7種類の味と、せんべいのシルエットをあしらった。
「モミの木」(山形市飯塚町1871)は県産の果物と野菜のチップスの詰め合わせた「山形の野菜と果物のチップス」を開発。外箱は果物箱を意識したダンボールで、色や味を損なわない同社独自の製法で作ったチップスの「新鮮さ」を表現した。キャラクターにも見える箱に描かれた模様は、果物の形をかたどった。
「銘菓の錦屋」(川西町上小松1509)は既存商品の「米沢牛パイ」「うこぎパイ」「鯉(こい)パイ」の3種のブラッシュアップを図り、「上杉パイ」と名付けたパイ3種のアソートを考案。上杉鷹山公を意識し知的なパッケージに仕上げた。
「木村屋」(鶴岡市山王町9)はだだちゃ豆を使った洋風餅、ダックワーズ、フィナンシェの3種を「だだちゃシリーズ」として展開。豆の味と香りを残すための工夫や、女性が好むサイズなどの検討を重ねた。
今回の成果品と試作品は、3月22日・23日に東京ミッドタウン(東京都港区)で開催される「復興デザインマルシェ」で試験販売するという。