「ヤマガタ」の名で活動、韓ミュージシャン来県 会場飛び出しパフォーマンスも

初来県し、ライブパフォーマンスを行ったヤマガタ・トゥイークスターのハンバさん

初来県し、ライブパフォーマンスを行ったヤマガタ・トゥイークスターのハンバさん

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 山形市で開催されている「山形国際ドキュメンタリー映画祭」の公式イベント「Multipul Tap in YAMAGATA」が10月10日、山形美術館で開催され、韓国人ミュージシャンの「Yamagata Tweakster(ヤマガタ・トゥイークスター)」がライブパフォーマンスを行った。

衣装には「山形」の文字も

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 韓国のインディーズシーンでヤマガタ・トゥイークスターの名で活動するハンバさん。「ヤマガタ」の名は同映画祭からとったという。「ヤマガタ」という発音の面白さから「最初は冗談半分で付けた」と話す。

 ハンバさんが山形を知るきっかけとなったのが、1995年に同映画祭で上映されたビョン・ヨンジュ監督の従軍慰安婦問題を題材にした映画。この年の小川紳介賞を受賞したことで「日本と韓国には複雑な問題があるが、この映画祭では国籍に関係なく、普通の人のリアリティーだけを伝えている」と感じたという。それ以降同映画祭への関心を深めていったハンバさんは、今回20年越しの思いを実現し初来県した。

 ハンバさんの肩書を尋ねると「ミュージシャン、アーティスト、活動家、その全て」と答える。韓国国内でのさまざまな社会的問題に対し、デモやライブパフォーマンスを通じて、音楽でメッセージを発信しているという。「80年代の音楽は暗くて思いが、現代の踊れるポップミュージックに乗せてメッセージを伝えている」とも。

 ライブでは、4つ打ちの軽快なリズムと陽気なパフォーマンスで4曲を熱唱。終了間際には歌いながら会場を飛び出しパフォーマンスをするという「ヤマガタ・トゥイークスタースタイル」で観客を沸かせた。

 初めて山形に来た印象についてハンバさんは「山形は小さな街だけど、静かで穏やかで人の愛がある。小川紳介監督の精神を感じる。基本的に人間にはお互いに愛があると思う。そこがこの映画祭とヤマガタ・トゥイークスターの共通点」と笑顔を見せた。

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