創業91年の老舗菓子メーカー「でん六」(山形市清住町3)が、新商品「さくらんぼでん六豆」の販売を始めた。
同社が製造する看板商品「でん六豆」は、約60年の歴史を持つ豆菓子。これまでにさまざまなフレーバーを開発してきた。今回は吉村美栄子山形県知事の「山形県の特産品を地元の企業を活用してPRしよう」との提案を基に、「でん六豆製造の歴史で初めての試み」というフルーツフレーバーに挑戦した。
新商品は、山形特産のサクランボ「佐藤錦」の果汁を使い、「佐藤錦ならではの酸味を表現した甘酸っぱい風味」を再現したという。広報担当者の阿部芳敬さんは「低カロリーで便秘や下痢の改善などに効果があるとされるガラクオリゴ糖を使い、おなかにもやさしい仕上がり」と話す。
開発を振り返り、「火を通すとフルーツの風味が消えてしまうので、サクランボの味を出すのが難しかった」とも。阿部さんは「当商品を通じ、山形のサクランボをPRできたら。これから本格的な収穫シーズンを迎えるので、多くの県外の方に山形に足を運んでもらえたらうれしい」と呼び掛ける。
パッケージは「キューブボックス」タイプ(648円)と、「とってもEサイズ」タイプ(108円)の2種類。県内の物産館や土産物店、スーパー、コンビニエンスストアなどで販売している。