手作り作家やアーティストのためのレンタルボックス「HAKO MISE」(山形市十日町2)が12月20日、オープンした。
5坪ほどの店内に並んだ木製の「箱」が作家のためのレンタルスペースとなる。幅420ミリ、高さ225ミリ、奥行き235ミリの小物用の箱から、幅370ミリ、高さ1120ミリ、奥行き365ミリの洋服用の箱まで、幅広いジャンルの作家を意識した大小さまざまな箱を用意する。
店長の松本直美さんは石川県出身で、2000年シドニーオリンピックのソフトボール日本代表キャプテンとして、銀メダル獲得に貢献したアスリート。引退後、ひょんなきっかけから山形市内の高校のソフトボール指導に携わることになり、その後、山形へ活動拠点を移した。現在は地元クラブチームの監督を務めながら、講演・ソフトボール指導、地域のための活動を行っている。
昨年4月には、所属するクラブチームのメンバーが始めた農業をきっかけに、「小さな農家の人や地元の頑張っている人を応援したい」と、野菜や加工品を販売する店「やまと麗し」をオープン。その隣の空きスペースを利用して地元の人が自分を表現する場として利用できるスペース「HAKOMISE」を考案した。
「自分の才能を発表する場として多くの人に活用してほしい。作家として活躍している人だけでなく、趣味として家の中でしか制作していなかった人でも気軽に出店してもらえれば」と松本さん。誰でも気軽に出店できるように「レンタルボックス」という形式をとり、好きなものを自由に置けるスペース作りを目指した。
箱のレンタル料は月額1,700円~で、箱の大きさや高さによって価格が変わる。出店者は随時募集しており、出店者が増えていけば箱を増やすことも検討していくという。
営業時間は10時~18時。第2・4日曜、祝日定休。