山形・アガスケラッパーMCGATAが新曲 「山形」「方言」「筋肉」魅力ちりばめ

MC GATAさん(左)とパフォーマーのBANKINGさん(右)

MC GATAさん(左)とパフォーマーのBANKINGさん(右)

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 山形の「アガスケラッパー」として県内を中心に活動するMC GATA(エムシー ガタ)さんの新曲「アガスケのススメ」が来年2月にリリースされることが分かった。

山形の魅力を散りばめたミュージックビデオ

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 「アガスケ」は目立ちたがりやや、調子に乗っているという意味の山形弁。新曲は、GATAさんが高校生のころに初めて制作した「白馬の王子」と、昨年リリースした「帰郷」に続き3作目。GATAさんの義の弟でパフォーマーのBANKING(バンキング)さんも参加し、地元で頑張る人への応援歌を山形弁ラップで歌い上げた。

 ラッパー「MC GATA」は、4年程前に放送されていた地元のラジオ番組「4時バケ」から生まれた、ローカルタレントのミッチーチェン(大江通成)さんが扮(ふん)するキャラクターの一つ。現在では番組の枠を超え、ラップや歌を通して山形弁を全国に広めるための活動を行っている。新曲の2トラック目には同番組を復活させた新作コントも収録されているという。

 リリースに先駆け、有志でつくる制作スタッフ「チームアガスケ」が中心となり、ミュージックビデオの制作が行われたが、「東北各地や遠くは大阪から集まってくれた60人のエキストラのための衣装や移動費、山形の魅力を伝えたいとの思いから県内全域をロケで回り、かなりお金がかかってしまった」と振り返るGATAさん。一時は制作を諦めかけたが、現在はクラウドファンディングサイトでの資金調達に挑戦しているという。

 GATAさんは「インターネットの普及により保守的な人が増えてきている。楽曲にはネット上の誹謗(ひぼう)中傷など気にせず、もっとアガスケでいぐべ(いこう)というメッセージを込めた」と話す。

 ミュージックビデオで主役のサムライを演じたBANKINGさんは「山形の名所を回り、山形の魅力をちりばめたミュージックビデオになっている。私の筋肉にも注目してもらえれば」と笑顔を見せる。

 現在もクラウドファンディングでの支援を呼び掛けているGATAさん。「若い世代を中心に方言を使う人が少なくなってきているが、『アガスケ』のように昔よく使われていた方言を掘り起こして、この曲を通して世代や地域を超えた共通の方言を広められれば」と期待を込める。

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