山形県東根市に11月3日、東根市公益文化施設「まなびあテラス」(東根市中央南1)がオープンした。
市制施行58周年となる「文化の日」に合わせ、東根市が新設した同館。図書館、美術館、市民活動支援センターを併設する。
オープン当日は、記念イベントが行われ、多くの市民が同施設を訪れた。
9月に閉館したさくらんぼ東根駅内の図書館と統合し、約4倍の広さになった図書館は、20万冊が収蔵可能で、貸し出す書籍はICチップで管理する。館内にはカフェや学習室を併設し、飲み物の持ち込みにも対応する。
東根市在住の50代の女性は「前の図書館も利用していたので、開館を待ちわびていた。とても広くなり、カフェもあるのでこれから利用するのが楽しみ」と話す。
同館では現在、「まなびあテラスサポーターズクラブ」として、中高生から大人まで、年齢ごとに施設の運営補助や、案内係、アートプロジェクトへの参加など、それぞれの役割を持つボランティアスタッフが活動している。「街に飛び出していく」をコンセプトに、今後は施設の外でもさまざまなアートプログラムを展開していく予定という。
館内ではオープニングイベントとして6日まで、美術館や講座室でアートパフォーマンス、ワークショップなどを行うほか、芝生広場では手作り品や飲食物を販売するマルシェを開く。
土田正剛東根市長は「かつては『ヘソのない街』と言われていた東根市の市役所周辺に『東桜学館』や『タントクルセンター』をはじめとする大型施設を集めてきた。県内で唯一人口が伸びている、勢いのある東根市のシンボルとして、当施設を多くの人に役立ててほしい」と話す。
開館時間は、図書館=9時~20時(平日)、9時~19時(日曜・祝日)。美術館=9時~18時。市民活動支援センター=9時~21時30分。以上、第2・4月曜日休館。