阪神・淡路大震災から20年、山形から祈り届け

蜜ろうキャンドルの灯籠で作った「1.17」のともしび

蜜ろうキャンドルの灯籠で作った「1.17」のともしび

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 阪神・淡路大震災から20年が経過し、山形市総合福祉センター(山形市城西町2)では被災地への祈りをささげる「1.17双子キャンドルナイト」が開催された。

双子キャンドル作りワークショップの様子

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 主催はキャンドルリンクネットワーク。20年前の震災の際、市民が作った「双子キャンドル」の片方を被災地へ送ったのが始まり。以来、毎年活動を続け節目の年となった今年、初めて同イベントを企画した。「被災地と同じ時間を共有したい」と代表の安藤竜二さん。山辺町の遠藤養蜂場で採れた貴重な「蜜ろう」を使い、キャンドル作りのワークショップを行った。

 イベントには125人の市民が訪れ、震災を知らない若い世代の姿も目立った。参加者は列に並び、温めて液状になった蜜ろうに糸の両端を垂らし、2本のつながったキャンドルを製作。被災地へのメッセージを書いたガラス灯籠に、2本のキャンドルのうちの1本を入れ、大きな「1.17」の文字を作り上げた。

 「キャンドルの1本は家に持ち帰り、もう一度家族で防災について話し合ってほしい」と安藤さん。午後5時46分の時報に合わせ、参加者全員で黙とうをささげた。山形市から参加した30代女性は「こういう機会があると、あらためて被災地や防災について考えさせられる。自分の下の世代にもしっかり伝えていきたい」と話した。

 キャンドルリンクネットワークは今年3月11日にも、東日本大震災からの復興を願うキャンドルナイトを企画している。

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