老舗弁当店「九十九鶏本舗」が道路拡張に伴い、3月20日、山形市銅町にリニューアルオープンした。
同社は、市内城北町で長年営業していたが、道路拡張に伴い大きく場所を移して営業を再開。以前の場所は車が止めづらく、朝は通勤ラッシュ、夕方は帰宅ラッシュと渋滞の絶えない場所だったが、移転後は利用しやすい駐車場も確保でき、利用しやすくなった。移転するにあたって複雑な思いはあったというが、「結果良かった」と店を運営する九十九鶏本舗の田中千賀子社長は語る。
看板メニューの九十九弁当は、先代社長が考案して今年で50年になるという。大きさは3種類あるものの、基本的に鶏そぼろ弁当の1種類のみ。県内産ササニシキの上に、甘じょっぱく煮込んだ鶏そぼろと、ふっくらと焼き上がった鶏の照り焼きが載っている。現在ではサイズ違いをそろえるが、20年以上前までは大きさも一つで勝負していたという。
田中社長は「駐車場も広くなったのでぜひ、来店してほしい。来店の際は電話をしてから来ていただくと、お待たせせずに出せるので、電話をしてから来てほしい」と呼び掛ける。
九十九弁当の価格は、810円、918円、1,134円の3種類。ほかに、そぼろ煮(432円)、九十九鶏のかす漬け(2,160円~)も販売している。
営業時間は8時30分~18時。三が日定休。