東北芸術工科大学の卒業制作「書き時計」が話題に ネット上で称賛の声

「書き時計」と制作者の鈴木完吾さん

「書き時計」と制作者の鈴木完吾さん

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東北芸術工科大学(山形市上桜田3)の学生が卒業制作で作った「書き時計」が、ネット上で話題になっている。制作者が友達に見てもらおうとツイッターにアップしたところ、半日で10万リツイートに上り、「すごい」「天才」「売ってほしい」などさまざまな声が上がっている。

話題になった「書き時計」

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 同大学のプロダクトデザイン学科4年生、鈴木完吾さんが制作した同作品は、時刻を時計が自ら書き記していくというもの。407個のパーツで構成され、1分ごとに時計の中心にあるマグネット式のお絵描きボードの時刻を消しては、また書き直すという動作をする。

 卒業制作で時計を作ろうと考えた鈴木さん。「インパクトのあるものを作りたい」と、時計と文字を書くからくり人形を合わせた「書き時計」を発想した。4月に着想して8月まで理論を検証し、8月から10月まで設計。10月から制作に入った。407個にも上るパーツは、一つ一つ板から糸のこで切り抜いた。木製でゆがみが発生するため調整に苦労し、50個以上パーツを作り替えることもあったという。

 「予想以上の反響にただただびっくりしている」と鈴木さん。卒業後は東京でCADエンジニアとして就職が決まっているが、「就職しても時間があったら、からくり的な物を制作していきたい」と話す。

 現在、東北芸術工科大学の「卒業/終了研究・制作展」で展示している。開場時間は10時~17時。2月14日まで。

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