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みん経トピックス

山形で「お料理合コン」山形・菓子器の企画展

山形で3.11への献杯酒「ゴールデンスランバ」 震災の被害に遭った2人が協力

山形で3.11への献杯酒「ゴールデンスランバ」 震災の被害に遭った2人が協力

企画販売する熊谷さん

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山形で東日本大震災が発生した3月11日に献杯してほしいと、オリジナル日本酒の醸造が始まった。

オリジナル日本酒「ゴールデンスランバ」

 「ゴールデンスランバ」と名付けられた同酒は、山形市で酒販店「六根浄」を営みながら酒造りに取り組む熊谷太郎さんと、長井市内で酒造りに取り組む鈴木大介さんが協力して造っているもの。熊谷さんは、震災の津波で気仙沼市の実家が流され、鈴木さんは福島県浪江町で酒造りをしていたが、蔵を流されたうえ原発の影響で浪江町に戻れない。2人とも震災の被害を直接受けた。

 熊谷さんはこの話が出たとき、「震災を商売のネタにしていいものか」と悩んだという。しかし、自分が何か行動を起こすことで「一人でも多くの人が震災地のことを考えてくれれば」と考え直したという。

 「ゴールデンスランバ」の名前は、「あんばさま」という千葉県から東北地方にかけての太平洋岸の漁村で信仰されている神様の名前が由来。総本宮の主祭神は「倭大物主櫛甕玉命(やまとおおものぬしくしみかたまのみこと)」で、酒の神様でもある。気仙沼市には安波山(あんばさん)という山があり、浪江町は安波祭(あんばまつり)という祭りがあった。

 鈴木酒造店の頭文字「S」と六根浄の頭文字「R」と「安波」から「スランバ」、ビートルズの「ゴールデンスランバー」を連想しその歌詞には「かつて道があった懐かしい故郷へと続く道が、かつて道があった懐かしい家へと続く道が」とあり、鈴木さんと熊谷さんが同じ思いを共有できる内容だった。

 熊谷さんは「東日本大震災から5年を迎える節目に、犠牲者の鎮魂と、残された人たちの明日への活力の一歩となることを願い、東北の皆で思いを分かち合うことができる酒をと企画した。3月11日の献杯酒として、犠牲者の方々の鎮魂と語らいの場、希望を与えることができる酒にしたいと考えている。まだまだ復興とはい行かないので、多くの方に被災地に足を運んでいただきたい」と話す。

 2月22日に市内飲食店でお披露目会を開き、3月11日から飲食店などで販売する。

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