山形の老舗仏具店で「かわいい仏具」人気に 朱印帳やろうそくも

和雑貨のような愛らしさがある仏具

和雑貨のような愛らしさがある仏具

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 山形市七日町の仏壇・仏具販売店「お城の店長門屋」で、「かわいい」仏具が人気を集めている。

花柄や大仏柄の「朱印帳」

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 1911(明治44)年創業の同店には仏壇を中心とした日本の伝統的な仏具が並んでおり、神社や寺院などにも仏具を納めている。社長の笹林陽子さんによると、最近では伝統的なもの以外にも、デザイン性やかわいさを求めた商品が増えてきているという。

 寺社などで参拝の印としてもらえる「御朱印」を集めるための朱印帳や、菜種油や米ぬか油などを原料にしたろうそく、おりんなど、いずれも一般的な仏具だが、和雑貨のような愛らしさや、デザインやパッケージに一工夫凝らした「今風」の商品を取りそろえる。

 最近ではこうした商品を求めて来店する若い世代も徐々に増えていると言い、笹林さんは「こうした商品が仏具の奥深さを知ってもらえるきっかけになれば」と期待を込める。

 昨年からは若手作家が集まるクラフト展などにも参加し、仏具の魅力を広める活動にも積極的に取り組んでいる。「クラフト展では『なぜ仏壇屋が』と最初は不思議に思われたが、商品を見て興味を持ってくれる若い方が多かった。仏具といえば『黒』『重い』といったイメージを持たれがちだが、現代のライフスタイルにも合う仏具があることを知ってほしい」と笹林さん。

 同店では仏壇、仏具、仏事などについての相談も受け付けている。11月1日~1月10日は、新年に向け神棚を新調する人のために「神棚フェア」を開く。

 営業時間は9時15分~18時。

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