山形・障害を持つアーティストが描く「みんなのカレンダー」販売へ

9月に発行した「わたしのカレンダー」2016年度版

9月に発行した「わたしのカレンダー」2016年度版

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 障がい者のための多機能型事業所(生活介護事業所、就労支援B型)「わたしの会社」(山形市鳥居ケ丘)が9月、「わたしのカレンダー2016年版」を発行した。

「わたしのカレンダー」作りに参加するアーティスト達

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 40人の利用者が通う同施設では、天然酵母パンや雑貨作り、カフェ運営などを通じ、地域の人との交流を図る事業を行っている。

 2006年から毎年作成している同カレンダーは今年で11年目。構成、製本、梱包(こんぽう)など、全て同施設内で行っている。

 12カ月分のページにはそれぞれ、利用者の描いた作品が添えられている。生活支援員の植村文子さんは「カレンダーのために描いた絵ではなく、利用者が日々の活動の中で生み出した何気ない作品の中から選んでカレンダーにしている」と話す。

 タイトル文字や目次の挿絵、日にち、曜日などを囲む枠も全て手書きで、作者もさまざま。絵や文字表現が苦手な利用者は、カレンダーの配達や、営業などを務める。

 植村さんは「できる人ができるところを担当している。全ての利用者がなんらかの形で関わっている『みんなのカレンダー』になっている」と笑顔を見せる。

 価格は1,000円。同施設内の雑貨店「桜舎(さくらや)商店」のほか、山形市内にある「cafe kacho-fu-getsu」(南館)、「IS KOFFEE」(南館)、「Rana」(飯田西)、「八文字屋本店」(本町)、「こまつ書店寿町店」(本町)などで販売する。

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