山形で8月3日・4日、第1回やまがたデザイン縁ぐみ(デザインマッチング事業)「デザ縁(えん)」が開催された。主催は山形デザインコンペティション実行委員会。
県外在住のプロダクトデザイナーらが県内のものづくり企業を訪問
県内のものづくり企業のデザイン力の向上を目指し、企業とデザイナーの「良縁」を目的とする同事業。県外在住プロダクトデザイナーで「BRANCH(神奈川県)」の前川曜さんと齋藤秀幸さん、富山県を中心にフリーランスで活動する後藤史明さん、「スタジオドーナツ(東京都)」の鈴木恵太さんの4人のを招待し、県内デザイナーや学生と共に企業見学会を行った。
参加者は2日間で穂積繊維工業(中山町)、石澤製作所(山辺町)、富樫製作所(南陽市)、ニューテックシンセイ(米沢市)を回り、山形のものづくりの現場に触れた。
3日は企業とデザイナーとの交流会が開催され、各企業の製品や招待デザイナーが手掛けたプロダクトを前に交流を深めた。同事業のコーディネーターを務めるクラフトバイヤーで「スタジオ木瓜(東京都)」の日野明子さんは「噛(か)みごたえのある人たちが集まったという印象。良いデザイナーと企業が出会う場となれば」と話した。
主催者で山形県工業技術センター月本久美子さんは「今回は本事業のプレ的な企画で、まずは初めて山形に来るデザイナーに山形を知ってもらいたいという思いがあった。これがきっかけとなり今後、人と人とがつながっていけば」と意気込む。